『離島を応援』第1弾
ー多良間島への技術指導・機材提供ー

10月24日~26日、職人を含め多良間島を訪問。

「ホタルガラス製造」と「レジンアート」の技術指導と、多良間島観光コンシェルジュ・多良間観光サービス・多良間島観光協会など村民有志の皆さんへの機材提供の場を設けていただきました。

きっかけは多良間島で観光コンシェルジュを務める波平さんからの「新たな特産品をつくりたい」というご相談-。

伝統や自然が豊かに残る多良間島の魅力を発信するため、島の植物などを活用したアクセサリー作りに、ホタルガラスも取り入れられないか…というお話でした。

長七屋では、沖縄に貢献できる取り組みに力を入れていきたいと“おきなわ応援プロジェクト”を立ち上げた事もあり、単に商品を提供するのではなく、島で職人が育ち、島の人たちによって生み出される長期的なモノづくりに繋がればという想いから、実際の技術指導をご提案。製造場所などの視察を経て、今回の実施に至りました

多良間島観光コンシェルジュ
波平雄翔(なみひらかずと)さん

<プロフィール>

1990年沖縄県宮古郡多良間村⽣まれ。⼤学時代にNPOを立ち上げ離島の中⾼⽣の⾃⽴・進学⽀援を⾏う。卒業後は地域おこし協力隊として3年間粟国村で活動、その後沖縄県内で制作プロダクションに勤務。2021年多良間島へUターン。独立して多良間村を拠点に島の姿を変えない責任ある観光への取り組みなど、地⽅創⽣関連事業のコーディネート活動に取り組んでいる。

波平さんへのインタビュー

Q1. 多良間島観光コンシェルジュとなったきっかけは何ですか?

元々多良間島出身ですが、中学までしかないため高校大学を島外で過ごしました。15歳で島をでなければならなかった原体験から、大学時代には、同じく高校大学がない島に大学生を派遣し交流を図る事業を立ち上げ、卒業後も離島に携わる仕事をする中で、自分の島を俯瞰してみる機会がたくさんあって。もちろんいろんな離島も素晴らしいですが、多良間にしかない魅力-文化や歴史、自然を含め、次の世代に残したいものがたくさんあるなという事に気づき、2年半程前にUターンしました。観光のお仕事を通して、より魅力を残していくことと、島を訪れた方にその魅力を知ってもらうことを、観光コンシェルジュという形でできればいいなと思ったのがきっかけです。

Q2. 日頃どのような取り組みをされているのですか?

観光のガイドでいらしたお客様に、島の魅力をご案内する事もありますし、「そもそも島にくる方法ってどんな方法があるの?」「島では何ができるの?」という方も多いので、事前にお電話やメール、zoomなどで何がしたいかをヒヤリングし、宿の紹介などオーダーメイドのプランを作成し、受け入れるという事を行っています。

また、行政や観光協会と連携して、離島コーディネーターやキャリアコンサルタントといったお仕事もさせてもらいつつ、実は小学校の教員もやっているんです。国語や算数を教えています。

パン屋さん・ケーキ屋さん、整体なども島にはないので、島外の企業さんと連携し販売する、代理店のような事もやっていて…

最近は養蜂も始めました!

Q3. 長七屋にお問い合わせいただいた経緯を教えてください。

元々、長七屋さんのネックレスを購入して綺麗だなぁと思って調べたのがきっかけです。これまでの経緯から、今後多良間の観光を盛り上げていこうというタイミングでもあり、島民の方からも新たな特産品をつくりたいという声もありましたが、何をすればいいかわからないという状況があったので、オリジナルのホタルガラスをつくっていただけないかというのが最初の問い合わせでした。可能であればそれを納品してもらうという想定でしたが、そこで「多良間全体の未来に繋がる取り組みであれば、他の形で協力できる可能性が」とのご連絡をいただき、是非お話をと今回の流れになりました。

Q4. 今回の交流を終えてのご感想

初めてでしたが、自分自身が楽しみながらできたなというのと、まずは完璧に学んで、将来的には子供たちと一緒にできたり、

観光のお客様に向け体験とかができれば、皆さんが感じる多良間の海みたいなものを表現できるのかなと…そうなると嬉しいなと思います。

Q5. 今後の展望と、改めて多良間島の魅力をお聞かせください。

観光コンシェルジュとして活動する中で、テーマに掲げ大切にしているのが「文化経済の循環」というものです。

やはり多良間は、暮らしと環境を先祖の方々が圧倒的に守り続けてきたからこそ、こうして豊かな文化が残っているのだと思うんです。ただそこに対して、経済性というものが課題としてありながら着手できなかったというのが、今の人口減少にも繋がっているかなと思っていて。今後巣立った若者たちが戻ってくる仕組みをつくるためにも、農業と畜産以外の第三の観光やIT、色々な分野での新しい産業や雇用を生み出していくというのが、若者が魅力的に思って帰ってこれる島になるのではないかなと‥。

また、これまでお話した文化や自然を次の世代に伝えていくための取り組みのひとつとして、仕事など多様な形を通して多良間島と関わる“関係人口”を増やしていくこと、ただ消費・消化する商業観光ではなく、今回のように何かしらを生み出して魅力を伝えていくような新しい観光の在り方を模索していきたいなと思っています。

研修を終えてのご感想

Yさん

両方とも難しかったですが、多良間らしい色や多良間らしい波を表現できるようになったら、いい商品になるのかなと思います!

Mさん

販売されているものを見る感覚と違い、実際作ってみると丸にするのがまず大変で、より凄い作品なんだと感じました!

また自分で作ったものも一回一回違っていて、それも楽しいなと思います。

LINE UP

ラインナップ

LINE UP ラインナップを見る